Glyphs Tips 02: キャップコンポーネント編


キャップコンポーネントのちょっとしたTipsを発見したのでご紹介。

Glyphs 2のキャップコンポーネント機能は大変便利で、アウトラインが垂直水平であれば幅さえ揃えていればキレイにフィットしてくれます。
つまり欧文のセリフであれば、HやIなどには問題なく適用できます。

やっかいなのが適用したい部分が斜線の場合(A、Vなど、もしくはイタリック体)で、そのまま適用するとアウトラインとコンポーネントで見た目の重心がずれる、コンポーネントにつられてアウトラインが歪む、などの問題が発生します。
キャップコンポーネントには”フィット”のチェックボックスが備わっていますが、オンにしても期待通りにはならないのが現状です。

この問題を避けるには専用にキャップコンポーネント新しく作るか、キャップコンポーネントを諦めコーナーコンポーネントを使用するかの二つが考えられます。
しかし前者は再利用性が下がりコンポーネント化のメリットが無くなり、後者はコンポーネントの適用が若干面倒になります。

※下に載せたスクリーンショットでは、向かって左がフィットなし、右がフィットにチェックを入れた状態。どちらにせよ意図しない形になる。

今回紹介するのは上記の問題を解決できる手法。ざっくり言うと調整用のポイントを追加して対処します。
具体的には、アウトライン上にポイントを追加し元のアウトラインを保持させ、キャップコンポーネントを適用する2点は幅をコンポーネント側のそれと一致させます。
こうすることで主線とコンポーネントの形状を維持しつつ双方を独立して調整することが可能になります。

※簡単ながら一連の流れを動画にしてみました。下の画像をクリックすると再生されます。

この方法であれば、コンポーネントの再利用性を維持しつつ意図した位置に適用することができます。

ただし残念なことに、この手法が使える場面は限定的です。
今回サンプルで掲載したスラブセリフのようなデザインには有効ですが、アウトラインとコンポーネントとが滑らかに繋がる形状では歪んでしまうため適用できません。
そういった場合にはコーナーコンポーネントの使用が妥当でしょう。(Tendernessをリニューアルした際にはこちらの手法を採用しました)

以上、活用できる場面がちょっと限定的なTipsですが、Glyphs利用者のうち誰か一人にでも有益な情報であったなら幸いです。


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