Tenderness Version 0.600


Tendernessバージョン0.600を公開しました。
名目上0.501からのバージョンアップとなりますが、実際には骨格から何から完全な新規設計になっています。

まず大きな変更点としてメトリクスの調整から。具体的にはxハイトを高くしました。
これによって視認性の向上、および大文字と組み合わせた時のギクシャクした印象を改善しました。
(ちなみに、それぞれの大文字の高さを基準にすると0.501で64.5%、0.600が67.7%となっています)

次に、セリフの形状の刷新。前バージョンまではOptimaを意識して抑え気味にしていましたが、フニャっとした印象が抜けなかったので今回はより明瞭な形状にしました。スラブセリフに片足を突っ込んだような形ですが、ステムとは曲線で接続しているのでオールドスタイルとの間をとったような印象になっています。また先端部にも微妙な曲面を設けて硬くなりすぎないようにしました。

ほか、いくつかのグリフは思い切ってデザインを変えています。顕著なのがsで、前バージョンではPalatinoっぽかった骨格がGaramond風の古典的なものになりました。さらにそこから若干右への傾きをつけ、イタリック的な手書き文字の要素も加えています。

全体的な雰囲気は、セリフがしっかりしたことで水平方向の安定感がかなり増しました。その関係で以前作成したSeshatのイメージにも少し近付いています。
もうちょっと柔らかい印象をもたせたかったのですが、組んだときの収まりの良さを重視してこのバランスに落ち着きました。
なかなか難しいところですね。

そんな感じで、簡単ですが新Tendernessの紹介でした。
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